たまごかけごはん

ミストのたまごかけごはんのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
4.3
後味の悪さといったらこの映画。
でもなぜか、あの後味の悪さに惹かれてしまう。不思議です。
嫌いになれない好きな映画。
最後は誰も悪くないけど、きっとせめるだろうし、スーパーにいた奴らのあの視線、悔しいし、悲しいし、誰のせいにもできないつらさ。映画とか物語っていうのは大体、筋が通っている人間が報われるし、希望に満ち溢れ、みんなの意見に惑わされない人がスポットライトをあびる、でも違うんだ実際はって話。それを映画にしちゃったってところもすごいけどちゃんと物語になって腑に落ちてしまうところもすごい。監督に情ってものあるの?心あるの?って聞いてみたくなる。でもいい。なんだこれ。癖になる。きっとただただ後味が悪いだけなんじゃない、その時とれた最善の行動の結果の後味の悪さだから癖になるんだ。
記憶に深く刻まれる作品。
おすすめはしないけどね。