大昔に観たけど再鑑賞。
やっぱ年末年始は無性に観たくなる。
大物文化人に寅さんがブッ刺さる、俗に言う夕焼け小焼けパターン。ラストの回収が見事。こんだけ日本全国津々浦々の旅先で出会う人1人1人に影響を及ぼした人も珍しいんじゃなかろうか。横道世之介的。てか世之介が寅さん的。
そしてかがりさん。
シリーズ屈指の名場面こと寅さん狸寝入りがやっぱ何度観てもいい。
あそこでいかないのが寅さんなんだな...。
さーーすがにいっちゃうけどな...。でそれを引きずって寝込んでるのもほんとでっかい子ども、その後のとらやでの再会もまさに小学生のお見合い。
めちゃチャンスもらって行く鎌倉も満男連れてくしマジでなんなんだ...と正直なるけど、本質的にはちょっとわかってしまう部分がある。
「旅先の寅さんは面白くて優しくて素敵やけど、ここでは違う寅さんなんやね...あんなに優しい人らに大事にされてね...」がクリティカルヒットすぎてもう...。
石田あゆみさんとゆう配役もグッドすぎる。
普段は立板に水、乱暴だけどホスピタリティーの塊。でもいざとなるとあーなってしまう、寅さんの核を露骨に描いてしまった名作回。
普段の
寅さん側が恋に落ちる→フラれる→"決まってるじゃねぇか、旅に出るのよ..."のパターンじゃないからこそ、彼の本質的な弱さ、ダメさを炙り出してしまっている...最高。
