まるのすけ

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋のまるのすけのレビュー・感想・評価

3.9
シリーズ29作目。
旅先の京都で親切をした縁で老人加納作次郎に気に入られる。実は加納は人間国宝の陶芸家で、その自宅には夫に先立たれ丹後の実家に娘をあずけている女性、かがりが住み込みで働いていた。影のある美しさを持つかがりに惹かれる寅さん。

ある日、かがりと結婚する予定だった加納の弟子が金持ちの別の女性と結婚すると聞いたかがりは、ショックのあまり実家に帰ってしまう。加納に頼まれた寅さんは丹後まで彼女を訪ねるも帰りの船がなくなったため、家に泊めてもらう。寅さんの明るさに惹かれるかがり。

翌日逃げるように柴又に帰る寅さん。そこに友達と共に上京してくるかがり。その際、かがりに密かに書付を渡され、数日後鎌倉のあじさい寺へデートへ行く事に。そこに無理やり満男を連れていき、緊張からか普段の調子が出せず、満男にばかり話しかけてしまう。
やがて夕方になり、かがりが「旅先の寅さんは面白くて優しくて素敵やけど、ここでは違う寅さんなんやね」とこぼす。


なんか珍しい展開!グイグイ迫ってくる幸薄げでじっとりとした雰囲気のマドンナと、美人ゆえ惹かれつつも及び腰の寅さん。情けなかった。かなり男はつらいよしてた。