テレビ第5話「たけのこと虎退治」のブローアップ版。アマプラにて視聴。
いやぁ！面白い！一休さんってこんなに面白かったっけ？？？
子供の頃に見た印象より、大人になってから見直した方が物語の魅力を感じる。

前半はタケノコのエピソード。新右衛門さんが一休さんを挑発する為にタケノコを奪い取るという話。
無礼物のタケノコを手打ちにしたので、肩身の着物（皮）を持って帰れと言う新右衛門さん。それに対し一休さんは湯であがったタケノコを供養するからと持って帰り食べてしまう。

後半は有名な屏風の虎退治の話。「屏風の虎を追い出してください」のエピソードは知っていたがそのバックボーンが実に深かった。

将軍さま足利義満との初対峙。心配する母は手紙を託すが、そこには万葉集の山上憶良の歌を暗示していたという内容。
一休さんは手紙の真意をすぐに悟ったが、将軍さまに花を持たせる為に答えを導きだしてあげ、自ら引き分けに持ち込む。

この一休さんの聡明さと優しさに、新右衛門さんも心変わりをし好意的に。

うーむ。ふ…深い…！今じゃ子供向きアニメにこんな難しい話は作らないよね。でも当時は子供にもこういう教養を与えていたんだなぁ。素晴らしい。
子供向きとは言え子供騙しではない秀作！ちょっと感動したわ！

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