信濃の肉うどん男

ドッグヴィルの信濃の肉うどん男のレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
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友人の頭のおかしい塾講師に紹介された作品。彼にしては珍しいものを。何故ならいつもサメ系や高所系のB級以下、駄作(良い味出してる)ばかりご提案いただくから。いつも唐突に。この監督を出してくるとは。前から観たい作品ばかり。さらにこのタイミングでゆねくすと様がトリアー作品をほぼ全作解禁。イエス。
これは間違いなく我的問題作組盃交わし。トリアーは具現化する天才か。地面に線を引いただけの町セットが秀逸で、あらゆる場面でそれが生き始める度ニヤケ溜め息。こんな小さい町にキッドマンの様な美人が匿わせてもらうという設定の時点でよぎる描写。このカリギュラ的心理に疲れる。どこかで待ってたような。苦しいのに。分かる野郎います?話し合いが必要。
グレースを道徳的立場に置く本作。彼らは弱くそうすることしか選択肢を知らないから仕方ないの。そんなグレースに多々苛立つ。彼女を愛していながら何もしないトムにも苛立つ(=)。ラストのグレースの判断からの描写に、小便を我慢するほど魅入って痛くなっていた我の膀胱がスッキリしてしまった(漏らしてはいない)。
そんな我自身を、キッドマンが「映画史に残るエンディング」と称したエンディングを見て何だか心配に。
トリアーもラストのグレース親子と同じ考えを強く持っていそう。あー、あー、わっかってしま、、う。ちなみにトリアーはヒットラーの擁護的発言でカンヌ映画祭から永久追放されている。or 現実版ドッグヴィルも知っておくべきだ、か。知らなかった自分に出会えた様な。凄いな〜これぞ映画体験だ。
サンクスクレイジーティーチャー。今すぐそなたとオンライン飲みしたい。

未完の「機会の土地・アメリカ三部作」1