「ドッグヴィル」に投稿された感想・評価

撮り方というか演出の仕方が変わった映画だなあという印象が強くて映画というよりも舞台を見ているような気分だった。
わりと単調なシーンが続くし、このまま約三時間ちゃんと観きれるだろうかという感じだったけどその考えはちゃんと覆されます。
後半に差しかかるにつれて少しずつ心に圧力をかけるようなじんわりとした胸の悪さ……
グレースに対するドッグヴィルの住人の態度が変化する辺りから何とも言えない気持ち悪さがすごかった、もう人間の欲望が溢れ過ぎててやばいとしか。

最後はもういっそここまでやってくれて良かったんじゃないかとさえ思えた。
ギャングから逃げてきた女が閉鎖されたコミュニティの闇に飲まれる話

壁が見えない町だから、町民の動きがとてもわかり、その結果町民の良さも悪さも手に取って口に入れてそしゃくしたかのようによくわかる。

プライドと性的なエゴが表面に出た途端の町の変わりよう。とてもおぞましくて、ゾッとして、胸糞悪い。

胸糞悪いのに目が離せない引力がある。この映画は怪物。
うつ気味な人は絶対に観ないでください。
凄いものを見てしまった
閉ざされた場所に留まることは恐ろしいな、救いようのない犬はたくさんいるし、他人からみた自分が犬かもしれない
気持ち悪さと苛々が続いた その分最後のほうは無心になっていた
変わった映画だなーと最初少し入り込むのに時間がかかったが、観て後悔はしてない。
普通の撮り方だったらそんなに印象に残らなかったかもしれません。少人数の村という設定で舞台という見せ方にしたからこそ、なんでもお見通しなのよ〜ばりの神目線で村全体の人間の醜さがより浮き彫りにされていたと思います。今回気になったワードが「許す」という宗教じみた言葉。自分を許す、相手を許すってよく聞きますが、相手を許せた分だけ自分を許す許容範囲も広がるのかな〜と考えました。だからこそ主人公のラストは爽快なほど恐怖でしたね(笑)普段から誠実で優しい人こそ恐ろしいかもですね。
ラースフォントリアーって何か小難しくて陰気な映画撮る人?みたいな先入観で敬遠してて反省。いやこれクソ面白いなー。
表現は野心的、物語は寓話的だけど全く説教臭くなく、クライマックスはスカッと溜飲下げまくりで最高。でも鑑賞後に残る余韻はそんな単純な感情では終われない腹の片隅にくすぶる何か。
オススメです。
ぐうの音も出ない。
全人類必見の教本映画か!?と。笑
見終わって3段階後味が変化した。「着地で妙な高揚感」→「ジワジワ吐きそう」→「何だか少し前向きな爽快感」

ストレートに宗教的な物語が非常に見応えたっぷりで、ハンパなく映画的な娯楽性を携えながら人間という生物を精神的に解体し、自身が認識していない自己の奥底までをも丸裸し、冷酷なほど客観的な視点で突き付け、受け入れざるを得ないレベルの強烈な焼印を遺す。
雑念ゼロなシンプルさが爽快で、笑えてくるほどに痛いし、ここまでされたらむしろ感謝したくなる。
私だけでなく全人類なんだもの。心配することはない。堕ちたら這い上がればいいわけでボロ雑巾になってからが本番さ!

噂に聞いてた特殊な舞台と丁寧なナレーションはシンプル過ぎるからこそテーマにこの上なくフィットしていて、視覚的に虚構のドラマであると認識させ生まれる混乱が、見ている間夢中になってエンドで終わるドラマとは違って、逆に見終おえても終わらない地続きの現実という生々しさがある。

3時間全く飽きることなく限られた空間と人物でグイグイ引き込んで魅せきってしまう面白さと、まな板の鯉状態にさせる強烈さと、納豆よりも粘っこく後を引く後味に完全に魅了された。あーー!!!
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