オーウェン

ブルースチールのオーウェンのレビュー・感想・評価

ブルースチール(1990年製作の映画)
3.0
女性ながらもキャスリン・ビグロー監督作品は、一貫して男勝りな作品を撮り続けている。
「ハートブルー」や「ハート・ロッカー」の演出を見ても明らかだが、女性が主役でも骨太な作りは変わらず。

これもその一品で、アクションものには珍しいがジェイミー・リー・カーティスが警察官に扮するバイオレンスもの。

スーパーに入って銃で脅す強盗犯を射殺して解決したジェイミー。
ところが強盗犯の銃を、そのときスーパーにいた男性客が拝借してしまう。
これによってジェイミーは無抵抗を射殺した責任を取り謹慎。
そんな折に偶然の出会いから会った男性。その男はスーパーにいて拳銃を盗んだ男。

物語を見てもこの偶然があまりにも出来すぎだが(笑)そこから男が徐々に本性を発揮し、銃に取り付かれて犯罪を重ねていくサイコパスへと変貌する。

二人が対峙した後には死体が。犯人は捕まるもその都度弁護士が割って入り、無罪で釈放。
このやり取りが何度も続くので、その点では多少だれる。

しかしロン・シルヴァーの憎々しい犯人像は中々ないタイプなので新鮮ではある。
銃願望が犯人にはあるというのがポイントで、すべては最初のスーパーから始まっている。

迫力はあるが深みはないので、他のアクション映画と比べても特筆すべきは見つからないのが残念。
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