このレビューはネタバレを含みます
難病ものではあるけれど、決して観客から涙を貰おうって映画ではないのは、主人公を支える登場人物が絶妙なバランスでフォローしてるところなのかなと思う。
ある日を境に癌で生きられる可能性が50%しかないことを宣告され、やりたいことをまだやっていない主人公。治療の過程で、セラピストと出会い、最初はセラピーを見くびっていたものの少しずつ打ち明けるようになる。
ラストに近づくにすれ、同じ病気の知り合いが突然亡くなったり、自分自身でも後がないのじゃないかと思い、悔しくて泣くシーンには心打たれました。
口うるさいお母さんもいつも冗談ばかり言っていた親友も、表には見せないけどガンとどう向き合うべきかそれぞれ主人公のために考えてたことが明かされる場面が個人的にお気に入り。
そうじゃなければ、主人公は手術を受けるのが恐怖で打ちのめされたんじゃないかなと思う。