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ハンコックのNoirのレビュー・感想・評価

ハンコック(2008年製作の映画)
3.0
嫌われアンチヒーロー。

超人的な能力を持つハンコックは、事件に関わる度に甚大な被害を出し、世間から嫌われる存在だった。

そんな彼に命を救われた広告マンのレイは、ハンコックに人々から愛されるスーパーヒーローになるためのイメージ戦略を持ちかける。

アメコミ原作なしのオリジナル・スーパーヒーロー映画。公開当時はウィル・スミスの全盛期で、こうしたSF大作にかなり出まくっていた印象がある。

飛行能力・怪力・鋼の体などの超人的な力を持ちながら、孤独でひねくれたマイナスなヒーロー像は今見ても新鮮。

だがこの人智を超えた力は90分という短さではあまり発揮されていないように感じる。

そもそもスーパーマン並の超人が嫌われているなら国家レベルで弾圧すべきなのに、周りの反応が迷惑系YouTuberを非難する時のそれと同じ。

サクサク進むも展開が早すぎる。もっとハンコックの過去を深掘りして後半の展開は続編でやってほしかった。彼に対抗できる敵がほぼいないのも惜しい。

今となってはデッドプールやピースメイカーといったアンチヒーローが頭角を現しているが、本作も公開が遅ければその恩恵は受けられていたかもしれない。
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