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ハンコックのharuのレビュー・感想・評価

ハンコック(2008年製作の映画)
4.8
『バトルシップ』『バーニング・オーシャン』の
ピーター・バーグ監督が2008年に撮った
異色のスーパーヒーロー映画。

主演は
『バッド・ボーイズ』『アイ・アム・レジェンド』の
ウィル・スミス、
『モンスター』『あの日、欲望の大地で』の
シャーリーズ・セロン。

スーパーヒーロー映画といえば、
今世間を賑わせているDCやマーベルが浮かぶが、
本作はそういった原作アリではなく完全オリジナル脚本。
とはいえ、
ハンコックの能力
(超速での飛行、トラックを軽々投げ飛ばす怪力など)は
スーパーマンを倣っているのが一目瞭然。
私は終始、スーパーマンがクリプトン星の父 カル=エルや
地球の父母にしっかりと教育をされなかったら、
こんなんなってたんじゃないかな?と思って面白かったです。

街一つを簡単に壊滅させられる超人的なハンコック。
犯罪や事故など、
人々が危険に晒されると助けに向かうのだが、
力加減せずに全力で力を解放してしまうため、
人の命は助かるが、辺りの建物や道路は壊滅状態に。
そのせいで人々からは忌み嫌われ、
「この街から出てけ!」と罵られる毎日。
「せっかく助けてあげたのに……」とどんどん拗ねていく。
そんなある日、彼はまた不器用な助け方で1人の男性を救う。
彼はほかの人とは違って初めて「ありがとう」とお礼を言い、
PR屋である自分の仕事の能力を使って、
彼が尊敬されるよう、プロデュースしてみせる、という。

DCの『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
で描かれた深刻で重いテーマを、
あくまでコミカルに、ライトに描いている。
そして、その基盤にあるのは、"愛"。
この物語は、真実の愛の物語です。
正直、まさかスーパーヒーロー映画で
号泣させられるとは思いませんでした。
ラスト、自身の運命を受け入れ、ハンコックが取る行動には
顔面ぐちゃぐちゃになるくらい泣きました(笑)

ちなみに本作は劇場公開版とエクステンデッド版があり、
私はエクステンデッド版を観ました。
劇場公開版に比べてどこが追加されたシーンかわかりませんが、
観るならエクステンデッド版をオススメします。

ネット上では賛否両論溢れており、
評論家からの意見も乏しくありませんが、
私はレンタルのを観終えて即BDをポチるほどにハマりました。

やっぱりウィル・スミスめちゃくちゃカッコいいし、
セロン姉さまの美しさ、妖しさは
筆舌に尽くしがたい魅力があります……(笑)
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