クロスケ

恐竜・怪鳥の伝説のクロスケのレビュー・感想・評価

恐竜・怪鳥の伝説(1977年製作の映画)
3.4
東映製作の特撮の珍品です。

特撮と言えば『ゴジラ』シリーズに代表される本多猪四郎と円谷英二のコンビで名作を量産した東宝のお家芸ですが、東映も少し遅れる形で制作に乗り出したといったところ。

どうしても露呈してしまう特撮の陳腐さを東映らしい泥臭いアクションと血生臭い描写で補っていて、なかなか面白い作品に仕上がっていると思います。
この2年前に公開されたスピルバーグの『ジョーズ』を参考にしたということからもわかるように、モンスターパニックもののツボみたいなものはおさえていて、敢えて怪獣の全貌は見せない演出などはある程度上手くやっていると思いました。

恐竜が建物の外から窓越しに部屋の中にいる女性を覗き込むシーンは、スクリーンプロセスの手法を用いて撮影されており、妙に生々しくて好きなシーンです。…『ジュラシック・パーク』か何かでこんなシーンを見たような…。記憶違いかな?
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