昨年の20周年記念人気作品ランキングで、ファン投票第一位となった劇場版第７弾。
感想言う前に１つお詫びがあります。本作についてなんですが、前にYouTubeで「カオスな名探偵コナン」という動画を見た際に、まさかのネタバレを食らいまして……。一応、犯人が誰かわかってる状態での鑑賞なのでお許しください。
京都が舞台となり、TVシリーズでは出番の少ない平次と和葉が登場。コナンと平次の探偵コンビが消えた仏像の在処と謎の連続殺人事件に挑みながら、汚いCGと下手な子役声優、そして爆発や「バーロー」といったシリーズお約束要素満載なファンなら大興奮間違いなしの作品です。
推理は普通にあるけど、やっぱりアクションの方が印象に残ります。クライマックスのチャンバラシーンは勿論のこと、中盤のバイクチェイスもあまりの雑なCGに笑えます。そして、おいしいところはコナンが持っていくという欲張りっぷりも顕在です。
幼馴染への恋という青春映画のような設定も含まれており、それにより初恋の人への嫉妬がリアルに感じられました。しかしまあ、あのラストを観た後では大分印象は変わりましたが。
事前に犯人が誰か解っていても、ミステリーとしては普通に面白いと思います。ただ犯人の動機がショボすぎたのは残念でした。理由付けもイマイチでした。それに、平次とコナンの推理シーンが多くなるのは仕方ないですが、もっと和葉との絡みも見たかったというのが本音です。あれじゃあまりTVシリーズの扱いと変わらないような。TVでは脇役でも劇場版で大活躍させるのがコナン映画の醍醐味だと思いますが、さすがに和葉の出番が少なすぎると思います。
それに、工藤新一に一定時間だけ戻せるんだから、最早元の体に戻すのもあの黒幕博士なら簡単にできそうな気もしますよ。まあ、そんなことしたらコナン終わっちゃうけど。
推理とアクションの絶妙なバランスがとれてる劇場版だとは思いますが、まだ面白くできたような気がします。
とりあえず、次の平次主演「から紅の恋歌」に期待しときます。
ちなみに、現時点では「ベイカー街の亡霊」がベストコナン映画です。情報化が進む現代に警鐘を鳴らす緻密なストーリーに惚れました、ハイ。
