マクガフィン

ミツコ感覚のマクガフィンのレビュー・感想・評価

ミツコ感覚(2011年製作の映画)
2.7
冒頭から40分間は、不条理な会話劇から違和感を演出するが、感性を逆立てられるようで肌触りが悪く、キャパオーバーで気分が悪くなる。登場人物の全てが変な人達で、会話どころか行動のズレもあり、ひたすら文法のおかしい文章を読んでいる感じに。

姉の赦しは背徳感からか、終盤の因果が反転して身に起せまる模様など見どころはあるのだが。独自性は強いが、監督の他の2作品に比べると、シュール以外のコミカルを挟まないテイストに驚く。脳が作中の言動を理解することを拒否した貴重な体験だが、アンバランスな気持の悪さは生理的に受けつけることができなかった。