くぅー

やがて哀しき復讐者のくぅーのレビュー・感想・評価

やがて哀しき復讐者(2011年製作の映画)
3.7
確かに哀しくて虚しい復讐の側面を切り取ってますね…地味ではありますが、原題“報應”も邦題もしっくり来る苦く塩っ辛い余韻。

娘が殺されて気付く娘への想い、そのやるせない怒りを復讐という形に転嫁するも、犯人ではなく娘を信じなかった自分の後悔だけが積み重なり、結局は復讐は空虚だと気付く…クライマックスで見せるその気付かせ方はなかなか。
アンソニー・ウォン…悩める姿にも味があり。

そして、“天空の鏡”と呼ばれる世界遺産のウユニ塩湖の映像はさすがに美しく、複雑な想いを馳せました。
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