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メリエスの素晴らしき映画魔術のmasayaのレビュー・感想・評価

4.0
特殊撮影(SFX)の創始者で、物語映画を製作した最初のひとりでもあるマリー・ジョルジュ・ジャン・メリエス。
最初期のSF映画(月世界旅行)、ホラー映画(悪魔の館)を製作した人物である。
また、世界初の映画スタジオ(全面ガラス張り)を建設した人物でもある。

冒頭に貴重な『月世界旅行』の彩色版が観れる。
世界初のSF映画であり、人類にとってまだ月が遠く神秘的な存在だった時代。
今観ればコメディにしか見えないが、当時は大真面目だ。
当時の人々の感情を想像するだけでも楽しい。
世界が熱狂した世界初のSF映画を是非楽しんで欲しい。

前半は映画史におけるメリエスの功績について語られ、後半は月世界旅行の彩色版の修復作業について語られている。
本作で紹介されている作品を、僕たちが観れること自体が奇跡なのかもしれない。

そして本作では下記メリエス作品を観ることが出来るとても貴重なドキュメンタリーとなっている。
(月世界旅行を含む数作品は彩色版)
ちなみに『極地征服』はメリエス最後の作品である。

月世界旅行(1902)
カード遊び(1896)
婦人の雲隠れ(1896)
常識はずれの新たな戦い(1900)
幾つもの頭を持つ男(1898)
ゴム頭の男(1901)
無理なバランス(1902)
クリスマスの夢(1900)
シンデレラ(1899)
ちょっと頭のおかしい人たちの乗合馬車(1901)
一人オーケストラ(1900)
天文学の夢(1898)
地獄の鍋(1903)
魔法の飛行船あるいは発明家の悪夢(1905)
妖精たちの王国(1903)
極地征服(1912)

楽しい空想の旅。
奇術師メリアスが夢の世界へいざなう。
まさに映画の原点。

✨ありがとう✨bennoちゃん😉
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