デニロ

ロックンロール・ハイスクールのデニロのレビュー・感想・評価

3.0
昨年開館したストレンジャーで予告篇を観て面白そうだな、と思ってチェックしていたのだが時間を作ることが出来なくて見逃していた作品。大晦日に池袋で公開されていたので、これが2022年最後に観る作品か、なんだかな~と思いながらも出掛ける。

ロックンハイスクールガールのリフを御年29歳のP・J・ソールズが演じる。本作の前年、製作大公開された『グリース』で30歳のオリビア・ニュートン・ジョンがハイスクールガールを演じていたので似たようなものか。ふたりの顔立ちも似ているし。

そんなロックン少女が憧れのラモーンズに曲を書いて、是非歌って、と星に願いを込める。が、そこに立ちはだかるのがアンチロックの校長メアリー・ウォロノフ。そんな低俗な騒音は焚書ならぬ焚盤だ、と凶暴に立ち振舞う。なんだかめちゃくちゃな展開。

一方、青春映画ですもの男の子と女の子のお話も交えます。リフとリケジョの友人ケイト、そして自意識ほどにはイケていないらしい少年トム。トムは元気なリフに思いを寄せているが、リフにとって彼は透明な存在。でも、ケイトは静かにトムを想っている。

そんな青春のお悩み相談を取り扱う謎の部屋が学内にある。そこに鎮座するのがロン・ハワードの弟さんクリント・ハワード。いいかげんなことを言いまくっているんだけれど部屋の前は長蛇の列。

もはや何が何だか分かりません。ラモーンズのコンサートに引き続き、サディスティック校長と生徒たちが校舎内で大闘争。踊り狂いながらリケジョのケイトの作った爆弾が大爆発。その中でヒートアップしていくロックンロール・ハイスクール!!

1979年製作。製作総指揮ロジャー・コーマン。原案アラン・アーカッシュ、ジョー・ダンテ。脚本ジョセフ・マクブライド。監督アラン・アーカッシュ。

新文芸坐 大晦日だよ!ロックンロール大爆発!にて
デニロ

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