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いつか眠りにつく前にのqpのレビュー・感想・評価

いつか眠りにつく前に(2007年製作の映画)
4.5
 主人公のアンが40年前の人生の分かれ目と死ぬ直前の現在を何度か行き来しながら、話は進んでいきます。40年前と現在の描写の変化が分かりにくいことはなく、静かに自然と見ることができました。

 メインの登場人物全員が現実と夢、理想の狭間で悩んでいます。それは恋愛だったり、仕事だったり、家族だったり。自分にないものに憧れることが、生活していれば誰にでも必ずあると思います。それを色々な形で示してくれていると思います。

 夢に挫折しても、その過程で得たもので大切な人に感謝されたり、助けることができたのは事実です。若いころから憧れたものに向かっていくのも勇気であり、またそれを諦めるのも勇気であると思います。それを思わしてくれる言葉、シーンが多くあって良かったです。

 人生の岐路に立っている人や、自分が選んだ道に不安を覚えている人にお勧めだと思います。
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