Jeffrey

ビヨンドのJeffreyのレビュー・感想・評価

ビヨンド(1980年製作の映画)
3.5
‪「ビヨンド」‬

‪冒頭、1927年ルイジアナ。明快と現世をつなぐ7つの門、学科、町民のリンチ、ホテルの地下、50年後。屋敷を相続、営業再開、周囲で奇妙な出来事が続発、転倒事故、盲目の女性、警告。今、ミステリアスな古書が闇の世界の住人を呼び地獄の門が開け放たれる…本作はイタリアホラーの帝王ルチオ・フルチの最高傑作ともされていて、多くのファンがいるスプラッタームービーを久々に再鑑賞したが傑作だった。このグロテスクなイマジネーションを今改めて見ると美しい程にショッキングな思いに陥る。この映画が日本では未公開になり、ビデオスルーされたことが今でも驚いてしまう。さて、物語は凄惨なリンチの後に処刑された画家、話は54年後へと変わる。そこから原因不明の不慮の事故が相次ぐ。そして1人の盲目の女性が現れる。現世と地獄を行き来できる7つの門の存在が徐々に分かってくる。その門の1つがホテルの地下にあり、怪奇現象の元となっていた…と簡単に説明するとこんな感じで、やはり一面青空の道路のど真ん中に犬を連れた盲目の女性のショットは印象深い。それと酸により顔が溶け、その血と泡で洪水のように床に広がる場面やタランチュラが顔面に襲いかかる場面も強烈だ。バスタブの水面から死体が蘇る場面の音楽とともに畳み掛ける恐怖も最高。そして眼玉が…。それに犬が噛み付く時の血飛沫の量と断末魔のコラボレーションがとんでもなく最高だ。そしてあの結末…ネタバレになるからこれ以上話せないが。‬ ‪音楽のファビオ・フリッツィと撮影のセルジオ・サルヴァーティが素晴らしい仕事をしているし、クトゥルフ神話に登場する架空の魔術書も重要な地位を固めている。やはり好きな1本だ。‬
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