LeMasT

ルチオ・フルチのザ・サイキックのLeMasTのレビュー・感想・評価

4.5
幻視能力のある主人公が、自身が幻視した[血まみれの老婆]に関して、記憶と能力を駆使してその真相追及に励む、、、といった内容。

幻視や記憶を司ることをテーマにしているだけあって、カメラが"眼"や"顔"に急激に寄っていく描写が多用されていたのが印象的でした。

初っ端の崖から落ちるシーンとか、フルチっぽさ出てるなぁ〜。『マッキラー』でも似たシーンがあったような。

タイトルからも想像はつくんですが、本作は彼お得意の残酷ホラーではなく、超常現象系のホラー映画(どちらかというとサスペンス映画)でした。残虐描写もほとんどありません。

しかし、結構しっかりとしたミステリーが散りばめられていて、良い意味で彼らしからぬ映画に仕上がっていました。そっちの方向もいけるんだと。

ラストも想定外で驚きましたが、後半に差し掛かるあたりで分かる、"意外な事実"についてもおもしろい作りになっていました。オチも良くて、しっかりと締まった終わり方になっていました。

あと、B級ホラーって主人公の女優さんは美人さんが多いですね。本作主演のジェニファー・オニールも然り。好みかもしれませんが...。 
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