福福吉吉

恋の罪の福福吉吉のレビュー・感想・評価

恋の罪(2011年製作の映画)
2.5
ラブホテル街の廃墟で頭部や四肢がマネキンに挿げ替えられた死体が発見される。刑事の吉田和子(水野美紀)は事件を追っていくうちに、一流大学の助教授の尾沢美津子(冨樫真)と一流小説家の妻の菊池いずみ(神楽坂恵)の隠された事実に辿り着く。それは幸せな家庭にいながら不倫関係を辞められない和子にとっても何か感じるものがあった。

とにかく良くも悪くも性欲に振り切った作品になっており、女性を主軸する作品なのに男性目線で描かれていて、ただの「いやらしい」映像になってしまっている気がしました。

ストーリー最初に残酷な事件で強烈なインパクトを残すものの、それ以降は一流小説家の妻であるが、夫に奴隷のごとく扱われている菊池いずみが少しのきっかけから性行為のタガが外されていく流れになっており、観ていてあまり気分が良くなかった。残酷な事件を追うサスペンスを期待してしまったので、当てが外れてしまった。

いずみをそちらの方向に導く存在として美津子が現れるのだが、やたらと能書きを垂れて、いずみを口先三寸で地獄へ沈めていくのですが、美津子が言っていることは結局のところ、売春を勧めているようにしか聞こえなかった。

いろいろ性欲と風俗業を描いていくのですが、本作で一番面白かったのが美津子の母親でした。この人の話をもっとして欲しかったです。

作品として面白みをあまり感じなかったことと下ネタ系を過激にしている意味を感じなかったことがあって、私には合わない作品でした。
私は男性だけど、女性の裸を一杯出して「ほら、すごいやろ?」って言われても、そしてそれをわざわざ映画でやられても閉口してしまう。

鑑賞日:2023年5月8日
鑑賞方法:U-NEXT
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