福福吉吉

ロンドンゾンビ紀行の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
テリーとアンディの兄弟は祖父レイの入居している老人ホームの閉鎖の危機を救うために仲間を集め、銀行強盗を行う。テリーたちは銀行で警察に包囲されて絶体絶命であったが、ロンドンに突如現れたゾンビたちにより警察は壊滅する。しかし、祖父の老人ホームにもゾンビが襲来し、建物を包囲されていた。テリーたちは祖父を救うために老人ホームへ向かう。

◆感想◆
建設現場から現れたゾンビが拡散し、街中を埋め尽くす中、生存者たちがロンドン脱出を図るストーリーとなっており、少しおバカな主人公兄弟とその仲間たちが繰り広げるコメディテイストの強いサバイバルホラーとして楽しめました。

ストーリー全体として緊迫感があまりなく、ゾンビが生存者たちを襲っていく展開ながら演出としてあまり怖さを感じさせるものがありませんでした。ゾンビなので体の一部を切断するなど残酷な描写はあるのですが、瞬間的にしか映らないので怖さを感じる前に次のシーンに移ることと、ゾンビを銃で倒していく展開であることから、痛快さの方が勝ってしまいました。

銀行強盗を行うテリーたちは全員個性的で、あまり頭が良くないために会話などのやりとりがコメディの感じが強かったです。テリーとアンディは「祖父のため」ということを免罪符に悪くないような雰囲気を醸し出しますが、どう見てもチンピラの悪党にしか見えませんでした。

老人ホームに残った祖父のレイは高齢ながらとても強く、生き残った老人たちとともに老人ホームに立てこもります。レイの存在感がとても強くて、彼が本作の主人公と言って間違いないと思います。テリー達と合流後は銃で暴れまわり、無敵感が半端なかったです。

なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2024年4月1日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
福福吉吉

福福吉吉