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ぼくと魔法の言葉たちの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
オーウェン・サスカインドは2歳の時に自閉症により言葉を失う。しかし、ディズニー映画のセリフをオーウェンが発していることに気づいた父のロンは母のコーネリアとともにディズニー映画を通じてオーウェンに言葉を取り戻させようとする。

◆感想◆
自閉症の少年がディズニー映画を通じて言葉を取り戻していく姿を追ったドキュメンタリー作品であり、オーウェン自身の心情とともに両親や兄の心情もしっかり伝わってきました。

オーウェンにとって、ディズニー映画というものが幼い頃に唯一理解できたものであり、現実もその映画の場面に置き換えて理解しようとしていたところに人間の頭脳の不思議な部分を感じました。オーウェンにとって救いとなったディズニー映画でしたが、他の自閉症の人たちはどのようにしているのか気になりました。

両親がディズニー映画を通じて言葉を取り戻そうとしたことは世間的に見れば奇手だったと思うのですが、そこに光明を見出したところに両親の必死な気持ちや強い願望を感じました。そして、いずれ一人になるオーウェンのために一人で生きていけるように教育を施す姿は素晴らしいと思いました。

とても有意義な時間を過ごすことができました。オーウェンはしっかり大人になっているし、現在のなかなか大人になれない大きな子供たちに観て欲しい作品だと思いました。

鑑賞日:2024年4月4日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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