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ル・コルビュジエの家のEDDIEのレビュー・感想・評価

ル・コルビュジエの家(2009年製作の映画)
3.5
隣人に生活を支配されていく…!
独特のトーンとテンポで進行するアルゼンチン産ブラックコメディ。
著名な建築家ル・コルビュジエが設計したデザイナー一家と突然壁に穴を開ける隣人ビクトル。
隣人の奇怪な行動の連続に失笑。結末は思いもよらないものだった。

何とも言えない独特の世界観に魅了されました。
アルゼンチン映画って多分初めてか数えるぐらいしか観てないんですが、設定に惹かれて観賞。

いきなり隣人が壁に穴を開けますからね。
普通驚きます。

本作では主人公家族がプライバシーの侵害にすら当たる迷惑行為に対抗すべく、隣人ベクトルに抗議をするんですが、「暖簾に腕押し」とはこのこと。
何を言ってもビクトルの謎の常識の範囲内で言いくるめられてしまいます。
雇った弁護士すらも歯が立ちません。

奇怪な隣人に思考を侵され、主人公が狂っていくみたいな話かと思いきや、それはちょっと方向性が違いました。

ラストはビクトルの壁開けがいい具合に作用するんですが、一度冷静になって考えてみました。
とはいえ、許せないよ!

世の中何を言っても、ロジック立てて説明しても聞く耳なしな人っていますよね。
これはそんな話です。

※2021年自宅鑑賞103本目
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