Akirajiisan

アシュラのAkirajiisanのレビュー・感想・評価

アシュラ(2012年製作の映画)
3.8
私は小さい頃ジョージ秋山様の作品(漫画)に出逢ってるんだけど、その頃から分かっちゃったんだな、言いたいこと。
切ないほど分かっちゃったんだな!

「命喰らわずして生きてゆけぬのが人の性(さが)である。海に生まれた命を奪い、野山に育つ命を奪い、人は生きてゆく。」
「罪を背負い、それでも与えられた命の限り生きようとあがく。だからこそ、この世は美しい。」
そんな人間に必要な仏教の(救い)とはこれだよね。
キリスト教でゆうと「原罪」。

やたら悲惨な映画だよね。でも正直、これが「人」!
今現在でも「アシュラ」は生きてるよ。
ウクライナ、イスラエル、ガザ、北朝鮮、そして、この日本にだって居るよ。

「生まれてこない方が良かった」皆んな一度は思うよね。
でもそんな人間だらけだからこの世は美しい。
阿修羅だらけでも、やっぱり「人」は美しいと感じたい。

私には刺さる映画でした。「へこむ勇気」を持ってみて欲しい。得る物はあると信じて。
それと、野沢雅子さんは熱演でしたね。
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