新作も近いということで再見。ループを繰り返すほむらが切ない。
ーー以下、初見時の感想
そして、後編。泣ける。
少女たちの心情を描いた群像劇だった前半。その最後で明らかになった魔法少女の秘密から、一気に宇宙の理に迫る壮大な世界観の物語が展開する。それでいて、その物語の中心はまどかとほむらの友情と一途な願い。実写だと嘘くさくなってしまうこのバランスが成立するのはアニメならでは。
「2001年宇宙の旅」「マトリックス」「デビルマン(漫画)」「エディプスの恋人」、そんな名作たちを思い起こさせる世界観。それが破綻なく成立しているのがすごい。しかも、話を壮大にしてしまうと、相対的に結末が「えっ、こんなもん?」とショボくなりがちだが、そんなこともない。
しかし、少年が主人公だと「エヴァンゲリオン」のようにひたすら陰湿な方向に行きがちなのに、少女が主人公だと重い話でも清々しさを感じるのはなぜだろう。