むぶどん

アルゴのむぶどんのネタバレレビュー・内容・結末

アルゴ(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

"Argo fuck yourself"- イラン革命により追われる身となった6人を驚きの作戦で救い出す、実話を基にした作品。
とにかく緊迫&シリアスな場面が続くなか、「『アルゴ』という偽SF映画の製作スタッフとして6人を救出する」という作戦のいかにもなフィクションぶり(実話だけれど)が面白い。個人的には、飛行機に乗り込む前の尋問が終わり、トニーらが兵士たちに絵コンテを「記念だ」と言ってプレゼントした時に彼らが手でそれに描かれたシーンを再現して楽しむシーンが大好き。主人公たちとは対立した立場ではあるけど、フィクションにワクワクするのは誰だって同じだよなぁ……でもコレ嘘企画なんだよな〜……などと考えてしまう、「微笑ましくも悲しい」素晴らしいシーンだったと思う。思い返すと空港でのチケット入手・『アルゴ』製作会社への電話確認のくだりが似たような展開だったのがちょっと残念だけど、見ている時はめちゃくちゃハラハラしたのでノーカン。テンポも悪くはなかったと思う。