わらじ

危険なメソッドのわらじのレビュー・感想・評価

危険なメソッド(2011年製作の映画)
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フロイトは多少読んだことあるけどユングはないんだよね
この映画が実際のユングの理論をちゃんと反映させて描かれてるのなら普通にフロイトよりユング派ですね〜目に見えないものもあるよね派だし
フロイトはまじで森羅万象を性衝動のメタファーだと思ってるからな
まあでもどちらも、そして精神分析も曲者である…

ヴィゴ・モーテンセンは『イースタンプロミス』とか『ヒストリーオブバイオレンス』の時とかとまた全然違うね
キーラ・ナイトレイの演技がものすごかった

フロイトがまだバリバリだった時代に自身が患者として診察を受け(させられ)た立場から精神科医になる女性がいたんだな〜という事実もはじめて知った
『ナイトメアアリー』で女性の精神分析医描くの珍しいかも?と思ったけど全然事実の方が先いってたのかもな

フロイトが夢を教えずに医者の権威を守ろうとしたところと、最後にユングとザビーナの患者と医者の関係性が逆転したところは綺麗な対比

話の中では中心ではなかったが精神分析の学術的な発展とナチスによるユダヤ人迫害の歴史、だいぶ絡み合っている
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