tanuusagi

高地戦のtanuusagiのレビュー・感想・評価

高地戦(2011年製作の映画)
3.5
ブロックバスター!て感じのスケールのどでかい作品で映画くさすぎる感じが時々気になったりしましたが、それでもとても良かったです。

『社会が安定すると「ウリ(우리)」は拡大して行って、その同心円が大きくなる。』というような主旨の言説を読んだことがあるけれど、本当に韓国作品を観ているとこの「ウリ」の範囲や、その大小、そしてその範囲が広がる狭まるみたいな瞬間が必ずあって、朝鮮半島の人間ではないのにもかかわらずとても惹きつけられる。
そこで行くと差し詰めこの感覚は少なからずどこの国にもあるけど、朝鮮半島には「ウリ(우리)」「ナム(남)」という概念があるに対し他にはない(曖昧模糊としたものでしかない)、ということなのか…?
分断国家の民の切実さっていうのはとてもローカルな感情でありながら、同時に万国共通の感情にもなり得るような、そんな感情な気がしてなりません。
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