ハンポコナヨツナ

高地戦のハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

高地戦(2011年製作の映画)
3.5
チャン・フン監督作品。

こちらはミリタリー好きな同僚に勧められて鑑賞しました。
朝鮮戦争時、停戦協定締結間際と伝えられてからの38度線の最前線「エロック高地」での泥沼の攻防を描いた作品。
内容的にはハンバーガーヒル、フルメタルジャケット、プライベートライアン等のいいとこ取りといった感じですが、映像のクオリティも高く、物語にもミステリー要素や敵である北との奇妙な交流などを上手く絡めていてなかなか良くできていました。
なにより韓国映画独特の演歌的なムードがよかったです。
物語のラスト、停戦が決まってから執行されるまでの12時間、前線を知らない上からの理不尽な命令で再び闘わねばならなくなってしまった北・南双方の悲しくも壮絶な最後の戦闘の末に見たものは…内戦というものの悲しさがよく表現されている良作だと思います。