うめ

高地戦のうめのレビュー・感想・評価

高地戦(2011年製作の映画)
4.3
間違いなく戦争映画の歴史に残る傑作。
「ハクソーリッジ」の興奮冷めやらぬ中、同じ戦争映画でまさかこんなに凄い作品に出会ってしまうとは…
映像のクオリティー、スケール感では負けているかもしれないが…
伝えたい思い、魂の叫び。
韓国映画らしい熱量はどんな作品にも決して引けをとるものではない。

時は朝鮮戦争。
激戦地である境界線エロック高地。
三年近くもの間にも渡り、上層部の駆け引きの犠牲となってきた前線の兵士達。
無益な戦いに倦みながら、結束を強めていく両国の部隊だったが…そこに隠されたものとは。
そんなミステリー要素も観るものを引きつける。
これ以上は、これから楽しむ方の為に触れません。
語りたくてたまらないけど(^^;;

現在も緊張の解ける事のない38度線。
同じ民族が殺し合わなければならない、それがもたらすもの。
当事者だからこそ言える重み。

これだけはもう一度言いたい。
とんでもなく素晴らしい作品。
彼等の語る言葉が胸に焼きつく。
字幕を担当した方、いい仕事してます。
分かっているつもりになっている事でも、そこで苦しんでもがいている人がいた。
こんな思ってもみない衝撃に会えるから、映画ってたまりません^_^
うめ

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