セックスも娼婦と済ませて煙草もお酒も飲むませた13歳の男の子の話。アメリカの学園ものと違ってぶっ飛んだヤバい奴もいなければ下品な会話もない。家が燃えるとか万引きやドラッグで捕まるとかそういうのもない。出てくる男の子たちもみんなどこか冷めてて影がある感じ。ホン・サンスの映画みたいな軽やかさ、やってることはいやらしいのに汚くない、どこか澄まされた感じがThe Smiths的な感じで好きだった。音楽もあまり使われてなくて途中途中で入るピアノのメロディが映画にとても合っていたし、ラストの海のシーンで並ぶ二人の背中も良いね。失恋して最後の最後に新しい相手とひょんなとこで出会って、これから先の未来を想像させる終わり方の映画がすごく好きだなあと改めて思う。
