Pernettya

エル・クランのPernettyaのネタバレレビュー・内容・結末

エル・クラン(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

予告編を観て、昨年観た「人生スイッチ」的なグラックユーモアな映画かなと期待して観たけど、内容はブラックというよりダークだった。

1980年頃軍事政権下で言論の自由も与えられていなかったアルゼンチンでは良心も欠落してしまうのでしょうか。
家族を思い娘には勉強をみてあげるような優しさを見せる一見普通の父親なのに、他人に対しては有無を言わせず誘拐して危険を察すると殺害する。
生活のため見て見ぬ振りをし、自身では手を汚さない母親がある意味一番卑怯で恐ろしい感じもしました。
これが事実を元にした話というから笑えない。

こんな悲惨な内容には不釣り合いとも思える軽快な音楽と息子が走って飛び降りる衝撃のラストシーンが印象的でした。
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