ももたろう

エル・クランのももたろうのレビュー・感想・評価

エル・クラン(2015年製作の映画)
3.4
え、、、これが実話?


パッケージ写真のみ見て借りたので中身を知らず衝撃でした笑

フィクションのブラックコメディじゃないんかい!笑

簡単なあらすじを説明すると、
父親は元公務員、元外交官、そして公認会計士。
母親は公立高校の会計学教師。
長女はカトリック系私立学校の美術教師。息子達は優秀なラグビー選手で特に長男は街で一番のウィンドサーフィンとスキーの店、ホビー・ウィンドのオーナー。
そして可愛い14歳の末娘。
そんなごく一般的で幸せな中流家庭が、
アルゼンチンが軍事政権から民主政に移った時代に家族ぐるみで企業家たちを誘拐監禁し、殺害していった…というお話です。


これが実話なんて怖すぎて。
でもこれ父親がサイコパスなだけで、子供たちは可哀想というか…なんというか…
とにかくこんな父親いやだ:(´◦ω◦`):



BGMをポップに明るくしてる演出だからか映像にあまり怖さは感じなかった。監禁シーンもほとんど無いし、、でも事実だからこそその部分を想像すると恐ろしくなる。
なのでポップ感は観やすくて個人的に良かった点です。


だだ当時の不安定な社会情勢や政治的背景を表していたり、少し衝撃的な映像もあるので気軽にどうぞ観て下さい!という映画では無いです。
私は『そうきたか〜まぁそうしたくなるよな…わかる』と冷静に観てしまいました笑


あとこの事件、二年間続いたそうなんですけど、二年間もそんな事が……と最初こそは思ったけど見方を変えれば良く二年間もバレなかったな…というぐらい犯行が粗かった!笑

この時代だからこその犯行の粗さでした。現代だったら地声で誘拐の電話なんてしたら即逮捕なんじゃ…あと指紋の拭き取り方雑!


ラストでこの家族のその後が分かるんですが"その後"を題材にもう一本映画できるんじゃない?というぐらい、本当に色んな意味で開いた口が塞がらなかった( ゚д゚)
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