平田オリザ氏の演劇を観に行くにあたって、復習の意味もこめて、想田作品を再度鑑賞。
1.2あわせて6時間近いので、とんでもない労力を使うことには違いないのだが、この二本を観ることで色々と理解が深まることは間違いない。
1は平田オリザ氏の舞台が出来上がるまでの行程を丁寧に追ったドキュメンタリー。
イメージの共有がしにくいものを共有したくて、特に人間の心の中を見たくて映画とか演劇を観る。と、冒頭でのオリザ氏の発言には共感しかない。
高校生の歯に絹着せぬ収入に関する質問に「収入はたくさんありますよ(怒)」からの、「助成金が出ないと潰れちゃいそうです」のギャップというか、想田さんも随分意地悪な編集するなーなんて思いながら見ていたが、それが現実だと思うとやるせない。
古舘寛治、志賀廣太郎、深田晃司などの面々も登場し、かなり濃い内容となっている。
演劇のことは全く知らないけど、オリザ氏はもっとイかれた演出家かと勝手に想像してたが、気のいいおっちゃんだということがよくわかる一本。