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SHAME シェイムのjuriのレビュー・感想・評価

SHAME シェイム(2011年製作の映画)
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ドラッグやアルコールと比べたらセックス依存症は一番何ともないことのように思える。もしくはコントロールできるんじゃない、それ?と思われやすいような。
主人公の上司は既婚者なのに飲み屋で女もひっかけるし「誘わないと失礼だろ」なんて言うのだが、主人公のハードなポルノだらけのPCには"dirty"だと引いてる。依存症になるとこういう支障がありますよ、とポイントをついて教えてくれるのだが過激なシーンで釣ることはしない映画の作りに好感がもてました。

主人公はハンサムで会話もウィットに富んでいて面白いものだから、簡単にセックスできてしまうが故の苦悩も描かれている。自分でも性欲なのか愛情なのか分からなくて人と深い繋がりを築きづらいのですね。彼が演じるとなんだか説得力があります。ハンサムなのもさる事ながら、「プロメテウス」でアンドロイドを演じたときのように真意が見えづらい役が上手なのですよね。
最後らへんに売春宿でしちゃうとことか、顔がやつれて辛そうなんですよ..何これ..可哀想、と思ってしまいました。

見てて辛いかもしれませんが、すごく真摯に作られている映画なので何かしらの依存症に悩んでいる方にオススメです。
トラウマは、何度も思い返すことで解消されることもあるようですよ。
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