椎良

SHAME シェイムの椎良のレビュー・感想・評価

SHAME シェイム(2011年製作の映画)
4.0
愛の毒

〈ビジネスマンのブランドンは有能で優秀な人物である。ただひとつ、彼が性依存症であることを除いては。恋愛依存傾向の妹が彼の家に転がり込んだことで、その日常は大きく揺さぶられる。〉

マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン主演。R18+指定版
あらすじを読むとアブノーマルな印象を受けるが、実際観るととんでもなく悲痛で苦しい映画。演出・演技ともに観客をいたたまれない気持ちへと突き落とす。ぎこちない会話やエレベーターのシーンとか特にしんどかった

事実が明らかにされていない以上 何も言えない部分もあるが、そこまで描かれると野暮というか救われなさの方が勝ってしまうのかもな、兄妹ふたりで幸せになって欲しいね…

彼が直面せざるを得なくなる「恥」とはなにか。
赤裸々な表現が多数あるが、それよりもトラウマからの逃避・歪んでしまった人間の物語として濃い印象が残った。見る気が少しでもあれば見て欲しい。
椎良

椎良