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続・空とぶギロチン 〜戦慄のダブル・ギロチン〜のドントのレビュー・感想・評価

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1978年。清の雍正帝による悪政に反乱の気運高まる中、妻と子と共に隠れ平和に暮らしていたマーもそれに関わることに。必殺の武器「空飛ぶギロチン」を防がれたことに業を煮やした皇帝は、新兵器「ダブル・ギロチン」を開発させたのだった!
前作の主人公マーは要所要所に顔を出すだけで後ろに引っ込み、特に後半は女傑ナー・ランが主役と言ってもよい作り。豪胆で美しいランが男を押さえ込みながら活躍していくのは魅力的ではあるのだが、彼女の策に重きをおいた結果、もう一方の主役である空飛ぶギロチンさんの出番が少なくなり(無論ここぞ!という時に出てくる大物役者扱いではあるが)、全体に「暴君と対峙する普通のカンフー映画」なこぢんまりした印象になってしまった。
とは言えどやはりそこは香港。カンフーではちゃんと魅せてくれるしよくわかんないけどとにかくすごいことが行われたっぽい迫力のあるアクションに目を見張る。一番好きなのは支えもないのに何故か空中でグリングリン回る空とぶギロチン。リアリティなどというものは勢いあるかっこよさの前ではチリほどのものでしかない。あと雍正帝が普通にめちゃんこ強い。これが創作のロマンというものだ。
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