宗教の堅苦しさと家父長制を笑うべきなんだろうが、ウィリアム・パウエルのモラハラパパが目に余るだけ。厳格な考えが変わって云々…という展開に感動もなし、信仰心と家族についての映画は『友情ある説得』という最適解が存在しているが、本作との差がそのままワイラーとカーティスの一般評価に還元されうる皮肉。

威厳というよりも頑固で、（自身は認めないだろうが）少し愛嬌のある父親を中心に、家族のドタバタをコント風にみせる。と、言ってもパウエル演じる親父は怒りっぱなし。

洗礼式の重要性はちょっとよくわからないので、その点知っているともっと楽しいのかも。

大ヒットした舞台劇の映画化でよくある台詞を重視し過ぎて、視覚的にまったく楽しくないのが難点。最近だとデンゼルワシントンのフェンスがそんな感じだった。

パウエルはハマり役！
カラーで初めて見たけど、赤毛だったんだ！！
いや今回染めただけか？？

荘厳なクレアの態度が一貫して描かれているが、プライドの高い彼がビニーに言い負かされていく構図が面白い。
夫婦喧嘩というより家族に対する考えや立ち振る舞いが違う二人の掛け合いが面白い。
自分がいつか結婚したらこの作品の魅力がより身に染みて伝わるかもしれない。