ウォーボーイズ2024

八仙飯店之人肉饅頭のウォーボーイズ2024のレビュー・感想・評価

八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)
4.0
マカオで実際に起こった殺人事件を元にした実録犯罪映画です。

昔読んだ都市伝説を纏めた本に紹介されてたりして、前々から気になってたんですが…まさかここまでエグい映画だとは思いませんでした…

マカオの食堂・八仙飯店の従業員ウォン・チーハン(王志恆)は、店主からイカサマ麻雀で勝った金を取ろうとしたが断られ、店主の一家8人全員(内子供5人)を殺害し遺体を切断、さらにそれを肉饅の具にして客に食べさせていた。こうして、ウォンは店を乗っ取る形で店主となった。
※wikiから抜粋

店主となったウォンは、その後も従業員を口封じで殺害(特に女性はトラウマになりそうなほどの残虐な手段で)して、さらにその死体も肉饅に加工して、あろうことか捜査で訪問してきたマカオ警察に食べさせてました…
そんな事知らず、美味しそうに肉饅を食べる警察達の描写はほんとに不気味でした…

こんな調子で警察を嘲笑いながら逃亡を計るのかと思いきや、ウォンは意外とあっさり映画中盤くらいで警察に逮捕されて留置所に入れられるんです。

これでやっと安心できるな!と油断してましたが、残虐描写としてはここからが本番でした…

今度はウォンに対する拷問が始まりました。
自白を強要させる為の警察による度を越した尋問、囚人達による虐待の数々。
精神的・肉体的に追い詰められる事でウォンはとうとう自殺未遂を起こすほどに疲弊していきます。

最初はざまあみろ!と思って観てても、自白の為には手段を選ばない警察の方が段々恐ろしくなってきました。
特に、前半ではコミカルな描写もあったのに、それとのギャップが激しくて…
(例えるならプロジェクトAのジャッキーチェンが後半いきなり24のジャックバウアーに変貌した感じです。)

流石にウォンがかわいそうに見えてきた辺りで、ついに主人家族を殺害した時の自白を始めるのですが…

ここから先のクライマックスは、それまでの描写が生易しく感じるほどの壮絶さです。
冗談抜きに子供には見せられないなーと思いました。
ちょっとグロいくらいの映画なら大丈夫って人も流石にドン引きすると思いますよ…

総合的には、あんまり他人にオススメできる作品ではないです。(内容が酷すぎて)
ただ、映画から受ける怖さって作られた年代とか、特殊効果のチープさとか、関係ないんだな…と感じた映画でした。