あつお

チャーリーとチョコレート工場のあつおのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

人間においての徳を教える映画。
本映画では貧乏だが善良なチャーリー家と裕福だが人間的な欠点を抱えた、合わせて5人の少年少女が登場する。彼ら彼女らはガム、ゲーム、食事、金銭など偏った生活をしている。その偏りが人間的な魅力を減少させたのだろうか。他人を思いやらず、欲望のままに行動するよう成長したのだ。そんな子どもたちが世界に5枚しかないチケット争奪戦に打ち勝ち、かつ1人しか与えられない特別賞を得るために醜い戦いを繰り広げる。しかしチャーリー以外は、自らが目立とうとするあまりチョコレート工場見学中に1人ずつ姿を消していく。ウンパ・ルンパのユーモラスな歌とともに、淘汰されていったのだ。そして最終的に残ったのは美徳を持つチャーリー少年。工場長ウィリー・ウォンカはチャーリー少年に工場引き継ぎの権利を与えようとする。しかし、物語はそのままでは終わらない。ウィリー・ウォンカはチャーリー少年に家族との決別を要求したのだ。そう、ウィリー・ウォンカ自身も人間関係、特に家族関係を疎かにする欠点を抱えていたのだ。そのウィリー・ウォンカは父との関係を修復。チャーリー一家と共に工場内で幸せに暮らすのであった。
ドラえもんでは、以下のような名言がある。
「あの青年は、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それが一番人間にとって大事なことだからね。」
現代に生きる私達も本当に大切なものを忘れそうになる。そんな温かい要素を思い出させてくれる映画でした。
あつお

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