中庭

チャーリーとチョコレート工場の中庭のレビュー・感想・評価

3.8
実に悪趣味な、子供たちの「処刑」が順々に続く。それを見つめるツアー参加者たちの態度は冷たく、退場する親子の姿を眺めたまま、蛮行を止めようとする素振りも見せはしない。
ウィリー・ウォンカの指示通りに登場人物と観客の視線が対象へ向かわされることで映画の生きるリズムが作られるのだが、とりわけショーとは直接関係のないキャラクターたちの睨み合いや、工場外での日常における視線の交錯が丁寧かつ矢継ぎ早に行われることに集中が注がれている。
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