・ジャンル
オカルトホラー/ダークファンタジー/スラッシャー
・あらすじ
恋人で同僚の刑事マットと共に銃の密売を行う2人組、リンカーンとヘスの逮捕に踏み込んだ妊婦のジュディス
しかし間も無く銃撃戦となり目の前でマットは殺害されてしまう
恋人の死を悲しむ間も無く逃げていく2人を追いジュディスはとある玩具工場へ
幸いヘスは被弾して弱っておりリンカーンの拘束にも成功
だがこの工場には邪悪な魂と悪魔の玩具達が潜んでいた
やがて彼らはジュディスや偶然居合わせたチキン配達の青年マークらに襲い掛かる
一行は果たして生きて工場を抜け出す事が出来るのか?
・感想
玩具工場に潜む悪魔とその手下として生み出された邪悪な玩具達が殺しと肉体を求め襲い掛かる人形ホラー/スラッシャー
原案を「パペット・マスター」シリーズに1作目から携わっているチャールズ・バンド、テーマ曲をその兄であるリチャード・バンドが手掛けている
「パペット・マスター」の9作目が本作とのコラボ作品だったので鑑賞
率直な印象としては初期のゴシックな世界観を取り除きホラー/スラッシャーに振り切った「パペット・マスター」みたいだなぁという感じ
なので良く言えばそちらではあまり見られないゴア描写や人形達の喋りなど「チャイルド・プレイ」的な感じ
しかし悪く言えば初期「パペット・マスター」の様な趣深さに欠ける凡庸な内容とも言える
ただ「パペット・マスター」のパペット達とは違い喋れるという事もあって本作の玩具達はキャラが立体的でそこは良かった
特にリーダー格である口の悪い赤ん坊の人形ベイビー・ウプシー・デイジーはチャッキーっぽくて魅力的
また淡々とした口調と低い声の悪魔も「ヘルレイザー」のピンヘッドの様な地獄のナビゲーター感があって悪くない
普段の姿が少年なのも良い味を出してる
B級ホラー/スラッシャーと割り切って観れば十分楽しめるし個性も少なからずあるし人形ホラー/スラッシャーが好きな人には良いと思う
でも個人的には「パペット・マスター」の様な入り組んだ設定は要らないにせよ終盤に現れる意外な味方による救出は少しモヤモヤした
人ならざる者達との戦いを描いてる以上、極力は助太刀無しで人間に勝って欲しかったし…
そこに目を瞑ればまぁまぁ楽しかった