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死霊のしたたり2の特売小説のレビュー・感想・評価

死霊のしたたり2(1989年製作の映画)
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かつての恋人への懺悔と、その面影を追うようにして他者の命を救いたいと願う医者、そして人の死と生を制御する事で以て自らの領域に落とし込もうとする科学者。

想念の中でしか会えないかつて愛したブロンド美女と、現実にやらせてくれるブロンド美女。

目的の為には手段を選ばない気違い科学者と、その目的を阻止し、復讐を果たすべくに自らの立場も利用する警部補と。

物語を面白くし得る役割を持った登場人物が申し分ない形で配置されている筈なのに。

いずれの人物もその行動原理がはっきりと描かれていなかったり、或いは理に適わない言動をしてみたり秒毎に翻意を繰り返してみたり。

話の行方は分かる、だけど誰がどういう思惑を持ちどの道順で往こうとしているのかが分からない。

端的に言って興味を覚えない。

DVDを持ってた筈なのに記憶があんまないのも然もありなん、やっぱ面白くねえんだこれが。

失くした前足の代わりに人の手をくっ付けられた犬のエピソード、表裏のない人のデザイン、は好きだけど。

やっぱ糞面白くねえんだこれが。
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