クリストフォルー

君よ憤怒の河を渉れのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)
3.5
健さんに芳雄ちゃんも大活躍なんだが、本作は、ヒロインである中野良子を観るための映画だ。もちろん、それまでも“強いヒロイン”はいた。藤(富司)純子を筆頭に、梶芽衣子や倍賞美津子、関根(高橋)恵子や原田美枝子、夏目雅子らが、それまでの邦画のヒロイン像を覆してくれた。しかし、そのなかでも、中野良子は特異な存在だと思える。
本格デビュー作といえるドラマ『天下御免』のヒロイン“紅さん”も、シナリオ本と記憶を照らし合わせるかぎり、おとなしくて可愛らしいだけのキャラではなかったし、石原さとみに負けない魅惑の唇に惹きつけられた。
「野性の証明」も記憶に残るが、同年の熊井啓監督作の「お吟さま」が観たい。DVD出してくれ。
ちなみに、いまだ現役で、出演した中国映画「柳川」も公開されるようだ。やっぱ、女性は元気だなぁ。
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