悪魔の赤ちゃんの早期発見と堕胎を推し進める連邦政府に反発するべく、特殊保護施設のメンバーが極秘任務を遂行していく。前作から物語が継続している、サスペンス・ホラー第2弾。
前作の主人公が、夫婦の当事者目線をもっているスペシャリストとなる、続編ものの王道パターン。赤ん坊を即座に殺すのではなく（そもそも堕胎はタブー）、生態調査に腐心することが肝心。そんな信念をもつ秘密組織と警察組織の対立が描かれる。
ただし、赤ん坊の生態調査の過程がまったく描写されず、前作で分かりきっている情報しか開示されないため、謎解きの要素は希薄。あらたに出産した夫婦が、前作の主人公と同様の葛藤に見舞われる、反復シナリオになっている。
また前作では、赤ん坊の姿を極力映さないホラー演出に拘っていたが、本作では「それなりに」動く姿を収めている。急襲の恐怖もしっかり伝わってくるし、エンタメ度数は格段に向上している。
