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三大怪獣 地球最大の決戦のふぁぶのレビュー・感想・評価

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)
3.5
2作目以降、1vs1の形をとってきたゴジラ映画がここにきて、一気に3vs1の4体登場という豪華仕様。
しかも、ゴジラ・ラドン・モスラはそれぞれ主演映画を経験してる大物な訳で、その上敵役のキングギドラは新怪獣。
これは最近で言うとマーベル映画のようである。

エンタメ性が前作よりはるかに上がっており、人間ドラマの方も去ることながら、やっぱり怪獣同士のやりとりの面白さが抜群。
ゴジラの背景はまったく影を潜め、ただの可愛い動物になっているし、ラドンも含めお顔もチャーミング。
人間にいつもいじめられてると思ってるあたりも、思わずああごめんねと言ってしまいたくなるほどの愛嬌である。
モスラによる共闘以来が決裂するまでの流れもずっと楽しいし、真面目に通訳してくれる小美人も面白い。

そういう面白さは語るとつきないが、一方でやはり特撮は大迫力で、初登場ながらキングギドラは流石の派手さで、今後ゴジラシリーズで幾度か登場し、一般知名度もそこそこある有名怪獣になるのが頷ける。
たまに挟まれるパペットを使ったと思われるアクションシーンもコミカルで、今作のテイストに合っているので「逆襲」の時のような違和感はなく、とにかく終始楽しい映画でした。
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