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三大怪獣 地球最大の決戦のmitakosamaのレビュー・感想・評価

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)
3.3
やはり今作からゴジラ映画は堕落の坂道を緩やかに転げ落ちて行くよなぁ。
UFOへコンタクトを取ろうとする大人たちで物語がはじまるけど、いきなりお子ちゃま路線。SFというよりは昔の少年マガジンの巻頭特集っ感じ。

金星人が乗り移った某国の王女がギドラへの警告をする形で話が進む。荒唐無稽なストーリーのストーリーテラーとしては適切なのかな?

本作の見所としてはやはり新怪獣キングギドラの格好良さ。これだけは圧倒的。平成シリーズでも度々ギドラは出てくるけど、別格の格好よさだよ。東洋系の龍の勇ましい顔立ち、歴代でも適度にスレンダーな体格、なにより金色の三つ首龍という独性的なデザイン。
そしてギドラによる町の破壊シーン。特撮シーンとしては、もうこの時点で完成したと言っていいでしょう。工学光線とミニチュア爆破のマッチング。鳥居を超音波で切り裂くなんか、センスこみで頂点に辿りついてる。
しかしなあ。怪獣バトルは子供騙しだよなぁ。
ゴジラとラドンが岩をボールのように投げ合う。
ましてやモスラと、ゴジラ、ラドンが共闘する。
あそこで怪獣同士で会話しちゃうからねえ
今まで意図なくただ暴れまくる怪獣が、自我があって思考があることになっちゃったからね。

もったいないが、後々までシリーズとして続くためには必要だったのかな?
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