べるーし

三大怪獣 地球最大の決戦のべるーしのレビュー・感想・評価

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)
3.7
お久しぶりのゴジラ映画。最近ゴジラを題材にした自主映画の制作をしているもんでして、自粛期間だからか制作がもう進む進む。

異常現象が多発する地球に宇宙超怪獣キングギドラが襲来。ゴジラ、ラドン、モスラは果たしてギドラを倒せるのか!?というストーリー。あ!アベンジャーズの先駆けじゃないか!w


皆さん観たであろう「ゴジラ キングオブザモンスターズ」の元ネタの一つ。昭和らしいエンタメ志向の脚本で彩られる、”20世紀の神話”に相応しい東宝三大怪獣狂想曲と宇宙超怪獣ギドラの初登場。

脚本家の卵となった筆者として、今観ると違和感は結構出て来ます。説明くさいセリフのみで片付けられる異常気象、日本農園、金星を襲ったギドラの話等等.......正直言うとそこは描写があっても良いんじゃないのとは思わなくもないw

あと昭和のエンタメらしいのは小美人が怪獣同士のイザコザの翻訳をするアレ。今観るとやっぱり違和感あるけど、それだけゴジラ達が高度な知能を有している事が見て取れる場面でもありましたね。

てか同じ会社が作った別作品の怪獣が一本の作品に集結して宇宙からの敵を相手に共闘.....皆さん、これはアベンジャーズやMCUの先駆けですよ!

シェアードユニバースは確かにユニバーサルモンスターが最初でしたけど本格的だったのは東宝特撮。そう考えると、ゴジラ無くしてMCUも無かったんだろうなぁ。あとこれ観てロキはキングギドラだったんだなと思ったのは内緒。でも思えばロキ枠が後のガイガンで、サノス枠がアニメ映画版ギドラ辺りかも知らんなw 関係ないけどwww

結果として今作でヒーローモンスターとしてのゴジラ像が確立され、シリーズに良くも悪くも新たな風を吹かせた一本でもある。

まぁでも本格的なヒーローになったのはゴジラ対ヘドラ辺りからか。怪獣総進撃までは割と立ち位置が曖昧でしたが個人的にはその曖昧さが好きでした。
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