プチ・アンバーハード特集
80年代半ば、LA、セックス、ドラッグ、家族
原作や元々の脚本は面白いんじゃないかと思わせる内容ながら、シナリオの20分ほどカットされるなど製作の問題もあって、劇中の人物たち同様、キャスト、スタッフにとって不幸な作品
恋人なのかどうか微妙な二人の若者、映画プロデューサーと妻と愛人、道を踏み外した叔父と甥、ミュージシャンと妻、二人きりで旅行する父親と息子、この5組が織りなす群像劇という言い方で的外れではないと思うけれど、さすがに散漫に過ぎる
この時代の音楽は薄っぺらくて嫌いだし、劇中のバンドも気持ち悪いし、LAの空気感を味わおうと思っても撮影のほとんどはウルグアイだったらしく……ぐぬぬ
それを雑味だとか行間の多さだとか割り切ることで違う見方もできそう
ちなみにキャストは豪華で、ジョンフォスター、アンバーハード、ビリーボブソーントン、キムベイシンガー、ウィノナライダー、ミッキーローク、ブラッドレンフロ、クリスアイザック、あと個人的に好きなケイティミクソンといった面々
とりあえず少なくない出演シーンの約半分を自然体(これ大事)のフルヌードで演じているアンバーハードが見どころであることは確か
その表現者としての矜持に敬意を評して見るのもよし、お宝映像的な興味から見るのもよし、気持ちいいくらいのパフォーマンス
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