フワッティー

緋色の街/スカーレット・ストリートのフワッティーのレビュー・感想・評価

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フリッツ・ラング監督のハリウッド時代の作品。『M』を思わせるような、冷酷さと不条理さ。あと白黒表現。

主人公は、オープニングで勤続25周年を祝われる、実直な男であるが、若い女性への憧憬を捨てきれていない、芸術指向などの、堅物な男への偏見が多く詰まっている。しかし、そのイメージを払拭することなく、男は悪夢のような宿命から逃れられない。

最初に『M』に似ていると指摘したが、問題が解決されず、登場人物を楽にすることもない終幕が、そう思わせた。
フワッティー

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